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●その他
制汗剤で乳がんリスク増大か? |
2006/3/24 |
制汗剤に含まれるアルミニウム塩類が、乳がんのリスクを増大させる可能性が指摘された。Journal
of Applied Toxicology4月号に掲載されている。
この論文報告によるとアルミニウム塩類は皮膚を通して体内に入り込み、エストロゲンに似た作用を示すというもの。
イギリスのリーディング大学生物科学部の論文によると、乳がんの発症と進行にエストロゲンが関与していることがわかっており、エストロゲン様の作用をもつ成分も乳がんリスクに影響する可能性があるという。 |
日本人は体形で前立腺がん発症のリスクに差なし |
2006/03/13 |
日本人の男性では、体形によって前立腺がんになる危険性は変わらないとの疫学調査の結果を、厚生労働省研究班が2006年3月13日付の英医学誌に発表した。
前立腺がんの発生率が日本の約十倍の欧米では、肥満がリスク要因との報告があるが、日本人には必ずしも当てはまらないことを示す調査結果で、食生活やホルモン濃度の違いなど他要因が関係しているのではとしている。研究班は40〜69歳の男性約5万人を1990年から最長13年間にわたり調査した。 |
がん治療情報の全国ネットワーク構築 |
2006/01/04 |
がん治療関連情報を集約提供する全国ネットワークを、厚生労働省が今年秋に構築する。このネットワークはがん治療の地域格差を解消する目的で、全国の拠点病院に相談などが行える支援センターをつくり、国立がんセンターが集約した情報を、患者・家族へ橋渡しするというもの。
学会の治療指針や、がん治療の臨床試験、抗がん剤の副作用などの集められた情報は、全国に135か所ある「地域がん診療拠点病院」にネットワークで提供し、拠点病院では、地域の病院情報や医師の情報を加え、支援センターで患者・家族に情報提供を行う。 |
日本の腎臓がん患者数は増加、進行した患者も増加の可能性 日本癌治療学会 |
2005/10/26 |
日本の腎臓がんの患者数が増えている可能性が明らかになった。腎癌研究会が2002年に行った全国調査の結果から明らかになったもので、調査の詳細が2005年10月26日に日本癌治療学会で発表された。
研究グループは、常勤の泌尿器科医がいる施設を対象に調査を実施し、2002年に腎細胞がんと診断された症例数を収集した。
その結果、2002年に腎がんと診断された症例は男性で5063例、女性で2342例で合計7405例であることが明らかとなった。1997年に行われた同様の調査では男女合計で6358例であった。日本における腎臓がん死亡率が減少していないことから、1997年からの腎臓がんの罹患率の増加傾向は画像診断技術の向上と偶発がん発見の増加によるものではなく、進行したがんの発見も増えていることが考えられるとした。
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乳がん手術後に痛み、患者の2割 |
2005/10/23 |
乳がん手術を受けた患者の約22%に、胸やわきの下、上腕が慢性的に痛む「乳房切除後疼痛(とうつう)症候群」(PMPS)が起きている。
原因は転移を防ぐためわきの下のリンパ節も切除する際に、神経を傷つけるためといわれる。
PMPSではないが、つっぱりや圧迫などの不快感がある人も含めると約70%に上り、このうち24%「日常生活への影響がある」と回答。
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厚生労働省に「日本がん情報センター」を要望 |
2005/10/13 |
2005年10月12日、がん患者団体支援機構は国立がんセンター(東京)に設置が予定されているがん情報センターにもっと患者に役立つ内容の提言を厚生労働省に提出した。
正確な患者登録や医療情報の収集のため、電子カルテによる患者情報の一元管理と情報システムの構築や、医療情報の収集、標準的治療法の提示や患者ががんに関する情報を入手できる情報室の充実、専門医や医療情報を患者に紹介するコーディネーターの育成などが提言に盛り込まれている。 |
情報ネットでがん情報を全国の人々に 厚生労働省 |
2005/8/26 |
信頼できる医師や納得する医療を求めて病院を転々とするがん患者や家族たちが、がん診療の良質な情報を全国どこででも得られるように、厚生労働省は2005年8月25日緊急総合対策「がん対策推進アクションプラン2005」への取り組みを決定した。
国立がんセンター(東京都)に対策センターが設置され、関連学会や患者団体と協力し、最新の治療法など情報を提供する情報ネットワークの中核となる。
がん患者や家族が抱える不安や不信感などの解消を目指し、また、アスベスト(石綿)によるがんの一種、中皮腫の研究にも重点的に取り組む。 |
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