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●新薬・投薬
骨髄腫にサリドマイド承認 アメリカ食品医薬品局 |
2006/05/25 |
アメリカの製薬会社のセルジーンは2006年5月25日、アメリカ食品医薬品局(FDA)が、サリドマイドを血液のがんの一種である多発性骨髄腫の治療薬として承認したと発表した。サリドマイドは、1950〜1960年代に日本など各国で、睡眠薬や胃腸薬として妊婦が服用し、赤ちゃんに深刻な薬害を引き起こした。
アメリカでは1998年にハンセン病の合併症に対する治療薬として承認され、多発性骨髄腫の治療用としても医療現場での使用が先行していたが、今回、副腎皮質ホルモンのデキサメタゾンとの併用療法が公式に認められた。 |
経口投与可能な新しい抗がん物質を開発 |
2006/05/07 |
がん研究会がん化学療法センターと全薬工業のグループは、経口投与が可能で毒性も低い抗がん効果が高い新しい物質を開発した。全薬工業では近く抗がん薬としての臨床試験に入る予定にしている。順調にいけば日本生まれの分子標的抗がん薬となる。
開発した物質はZSTK474で、トリアジン系の誘導体。がん研究会には39種類の人がん細胞があり、これらを使って、がんに対する効果を確認した。
体内には細胞の増殖や転移などに関係している酵素がある。開発した物質は、この酵素の作用を妨げることによって抗がん効果を示すと考えられる。 |
血液がん(多発性骨髄腫)未承認薬「ベルケード」患者副作用死 |
2005/12/12 |
血液のがんの一種である多発性骨髄腫で、未承認の治療薬ベルケードを使った患者52人のうち4人が副作用の疑いで死亡していたことが、日本血液学会と日本臨床血液学会の調査で分かった。患者は、ベルケードを承認済みのアメリカなどから個人輸入していた。死亡した4人は全員、薬との因果関係が疑われるという。
多発性骨髄腫の患者は国内に約1万1000人いるとされており、約100人が個人輸入でベルケードを使っているとみられる。ベルケードは細胞の増殖にかかわるプロテアソームという酵素の働きを抑え、がん細胞を殺す新しいタイプの抗がん剤。現在、約60カ国で承認済み。
国内では第2相臨床試験を終え、10月に厚生労働省へ保険適用の承認申請をしている段階である。アメリカでの臨床試験では、副作用と疑われる死亡は約1%ほどであったとされている。
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中皮腫薬「アリムタ」、早期承認に向け、優先審査適用 厚生労働省
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2005/11/18 |
アスベスト(石綿)が原因と考えられている悪性胸膜中皮腫の治療に関して、厚生労働省は、抗がん剤アリムタ(一般名ペメトレキセド)に優先審査を適用し、国の審査を一年程度に短縮する。
悪性胸膜中皮腫は胸膜にできるがんの一種でアスベスト吸入により発生すると考えられており、根本的な治療法は確立されていない。アスベストによる中皮腫被害が社会問題化し、国が救済策を進めているところである。
アリムタは欧米など約60ヶ国が承認しており、中皮腫治療で唯一の承認薬とされている。
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乳がん医薬品ハーセプチンに警告 英医学誌
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2005/11/12 |
2005年5月の米国臨床腫瘍学会で将来有望と発表され注目の高まっているロッシュ社の乳がん医薬品ハーセプチンについて、英医学雑誌ランセットは、何人かの患者で深刻な心不全を引き起こすのは明らかで、ハーセプチンの有効性と安全性について、信頼に足る判断をするための利用可能な証拠が不十分ということだと警告している。
また、乳がんの治療(治癒)を暗示するようなデータ公表は、誤認を招くばかりか、誇張でさえあると懸念を示している。
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万能細胞で新薬開発へ 新エネルギー・産業技術総合開発機構
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2005/10/30
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ヒトの受精卵から作った胚性幹細胞(ES細胞)を新しい医薬品の評価に使う技術開発事業を、独立行政法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」が始める。
ES細胞は長期間、無限に増殖でき、体のあらゆる組織や臓器に育つ可能性を持っている「万能細胞」とされている。これまで新薬開発においては、臨床試験前に動物やヒトのがん細胞などで効果を確認していたが、これに代わってES細胞を使う。
ES細胞を病気にかかった組織の細胞に分化させ、新薬の候補となる化合物を働かせれば病気への効果がよりわかる。ES細胞を肝臓や心臓の細胞にして使えば毒性や安全性の確認もできる。臨床試験でないとわからなかったことが、事前に把握できる可能性が高まると期待される。
文部科学省にヒトES細胞の使用計画を申請する予定有り。
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中国で抗がん剤の開発に成功 |
2005/10/21 |
中国は新しい抗がん剤「恩度」を開発し成功した。血管内皮の障害を抑制する世界初の抗がん剤で、腫瘍の抑制と治療を行う。
新薬は国家食品薬品監督管理局が一類新薬(中国国内で開発された新規有効成分)に認定された。 |
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